エアーシャワーは、クリーンルームや衛生区域に入室する際に、作業者の衣類や体表に付着したほこりや毛髪などを吹出口から出る高速なエアーで除去する装置です。

高速のクリーンエアーを吹出口から吹き出し、衣服や物に付着したほこりなどを吹き飛ばしフィルタで回収します。

入口からエアーシャワー室内に入ったら、両手を広げるなどして全身に風が当たるようにします。
通常、エアーの吹き出し時間は15～20秒程度に設定されますが、タイマーにより設定変更が可能です。

１人用、多人数用、台車通過用など目的・用途に応じたエアーシャワーがあります。

人用、荷物用（パスボックス型）、コンベア連動型などがあります。
また、片面吹き出しや両面吹き出し、三方向吹き出しなど、用途によって様々なタイプがあります。

クリーンルームや清潔な作業エリアへの入口に設置するのが一般的です。
汚染されたエリアから清潔なエリアへの境界に設けることで、汚染物質の侵入を防ぎます。

使用頻度や環境によりますが、月に１回程度の点検と、定期的なフィルタ交換が推奨されます。

１～２年が目安となりますが、環境や使用状況により異なります。(詳細は、下記参照)

■エアーシャワー用フィルタの交換時期の考え方
エアーシャワーで使用するフィルタの交換時期は、エアーシャワーの性能を維持し、清浄度を保つ上で非常に重要です。プレフィルタとメインフィルタ(HEPAなど)では、その役割と交換時期の考え方が異なります。

① プレフィルタ（粗塵フィルタ）
役　　割：大きな埃や毛髪などを除去し、メインフィルタの寿命を延ばす。
清掃頻度：1～3か月に１回が目安(水洗いも可能)
判断基準：フィルタ表面の汚れ具合で判断するのが最も一般的です。
　　　　明らかに黒ずんでいたり、目詰まりで風量が低下した場合は交換が必要です。
　　　　※塵の多い環境や使用頻度が高い場合は、交換サイクルを短くする必要あります。

② メインフィルタ（HEPAなど）
役　　割：プレフィルタで取れない塵埃や微粒子の除去を行います。
　　　　　※HEPAの場合、0.3μm以上の微粒子を99.97%以上の精度で除去出来ます。
交換時期：１～２年が目安
判断基準：差圧が規定値を超える。(差圧計で確認)
　　　　　風量・風速の明らかな低下が見られる。
　　　　　品質検査や微粒子測定で異常が見られる。　など

内部や外部の表面は、柔らかい布などで拭き取りしてください。
有機溶剤等はご使用しないでください。

まずは電源を確認し、問題が解決しない場合は、お気軽に弊社までご連絡ください。
お客様の状況を詳しくお伺いし、適切なサポートや修理の手配をさせていただきます。

プレフィルタは、比較的簡単に交換できますが、HAPAフィルタ等のメインフィルタは、専門知識が必要な場合があるため、弊社までご連絡ください。